千葉県九十九里町の郷土料理・ご当地グルメ
イワシのごま漬けは、カタクチイワシの頭と腹わたを取り除き、十分に血抜きをして、塩漬けにしたものを、ごま、しょうが、ゆず、赤唐辛子などを使って酢漬けにしたものです。酢漬けは重石を使い、3日ほど後には食べ頃になります。
千葉県九十九里海岸は、日本有数のイワシの好漁場で、大量に獲れるイワシを保存する方法が昔から今に伝えられています。イワシのごま漬け以外にも、塩辛や、まぶりずし、くさりずし、鹿島漬などがあります。これらの食材の中でも、特にイワシのごま漬けは毎日のご飯のおかずとして食されると同時に酒の肴としても食べられます。
ちなみに、イワシのごま漬けは、お祭りなどの行事での食卓をにぎわす食べ物としても広く親しまれています。
イワシのゴマ漬けの作り方をご紹介しますと、イワシはカタクチイワシを使います。イワシの頭と内臓を取り除いて、何度も水で洗って十分に血抜きをしてから、.ざるにあげて、塩を振ってしばらく置きます。それから.塩をきちんと洗い落としてありあわせの酢につけます。
その酢を捨てて、今度は、酒と塩、砂糖などで好みの味をつけた酢をつくり、この酢にイワシを大量の黒ゴマと千切り生姜、味酢を混ぜ合わせて密閉容器に漬け込みます。重石をして3日も過ぎれば食べ頃になりますが、保続食ですから日持ちはあります。
イワシののごま漬けは市販されていますが、一般の家庭でもしばしば作られていて、イワシの漬け込み時間やレシピは家庭によりさまざまなようで、柑橘類の果汁や柚子の皮を一緒に漬け込んだりもしますし、鷹の爪を入れることもあります。なお、地方によっては、イワシのほかにアジやサバ、マグロなどで似たような作り方があります。
イワシのゴマ漬けは、千葉県でも太平洋岸の九十九里浜から県内に広まった郷土料理ですが、その千葉県内では数多くの有名人を出しています。
ここで、芸能関係やスポーツ界での有名人を少しご紹介します。
歌手では、荻野目洋子は柏市生まれで佐倉市育ちです。華原朋美の生れは東京都ですが、浦安市の出身で、ほかにも千葉県出身の多くの歌手やタレント、俳優屋女優がいます。
スポーツ界に目を移すと、元阪神ターガースでホームランを大量生産した掛布雅之は千葉市の出身で、プロゴルフでは、世界に名を知られる青木功(我孫子市)や丸山茂樹(市川市)が居ます。水泳のオリンピック選手では、ソウル五輪金メダリストの鈴木大地は習志野市で、華麗な演技で多くの人を魅了したフィギュアスケートの村主章枝は千葉市の育ちです。ほかにはキックボクシングで知らない人は居ない魔裟斗も柏市の出身です。
まさに千葉県は多士済々の人材を世に送り出しています。
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