兵庫県明石市の郷土料理・ご当地グルメ
明石焼きの起源は古く、天保年間と言われていますから、由緒ある日本のファストフードであり、兵庫県の郷土料理でもあります。明石焼きはお隣の大阪のたこ焼きと共通点があるように見えますが、たこ焼きとはまったく異なった食べ物です。
明石焼きには小麦粉、じん粉、玉子とだし汁などが使われ、そこに小口切りにしたタコが使われます。タコを使うところは大阪のたこ焼きと似ています。
明石では工芸品の「明石珠」が生産されていましたが、それを生産する際に大量に余った玉子の黄身を有効利用しようと言うことで、明石焼きは考案されたと言う話があります。現在では、明石市の魚の棚商店街にあるお店が有名で、NHKの番組でも紹介され、沢山の観光客で賑わっています。
明石焼きの材料は、卵、タコ、だし汁で、あわせ出汁はかつお節と昆布のダシです。それに塩、薄口しょうゆ、酒、みりん、白醤油を使います。生地は、小麦粉、じん粉、薄力粉、強力粉、上新粉、ベーキングパウダー、かつおぶし粉、薄口しょうゆと塩です。さらに万能ねぎや三つ葉、ごま、とろろ昆布を用意します。
明石焼きの作り方・レシピは、まずは汁を作り、生地を作ります。この辺りはホットケーキの作り方と似ていますから詳しい手順はここでは省きます。
問題は.明石焼きの焼き方で、これには 明石焼き器を使います。明石焼き器を熱して油を敷き、生地を少なめに注ぎ入れてタコを落とし、さらに生地を加えます。
割り箸や串(丸いものを)を使ってくぼみの部分へ生地を一つ一つずつまとめます次に生地を90度回転させ、頃合いを見て再度90度回転させて裏返しにします。それから.形を整えて、火が通ったら完成で、つゆに薬味を添えて食します。
調理のポイントは生地を作ってからすぐに焼くことと、焦げ目を作らないことで、そうすることで中がふわふわの明石焼きが出来ます。
ちなみに、明石焼き器の代わりに家庭用のたこ焼き器でも美味しく作ることができますし、タコの代わりに明太子やチーズ、こんにゃく、ちくわなどを入れても美味です。
考えてみると大阪府も兵庫県も隣り合わせでどこからが兵庫県か判然としませんから、たこ焼きと明石焼きが似ているのは不思議ではないでしょう。
ここで兵庫県ゆかりの有名人を少し紹介しますと、伊藤博文(山口県出身)は初代の兵庫県知事でした。
ノーベル賞第1号の湯川秀樹は東京出身ですが、昭和8年から18年まで西宮市に在住していました。
聖路加国際病院理事長の医学会の重鎮である日野原重明は4歳から20歳まで神戸市で育っています。
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