鹿児島県奄美大島の郷土料理・ご当地グルメ
鶏飯(けいはん)は、琉球生まれの鹿児島奄美大島育ちのお茶漬けで、学校給食でも人気がある、鹿児島県の郷土料理です。
温かいご飯をお椀に盛り、蒸して細かく裂いた鶏のささみを、錦糸卵や甘辛く煮た千切りのしいたけ、さらにはパパイヤの漬け物のみじん切り(紅しょうがやたくあんなども使う)を盛りつけて、薬味を添えてだし汁をかけて、お茶漬けのようにサラサラと食べます。
鶏飯は古くは慶長十八年(1613年)に琉球王国が薩摩藩の支配下になった際に、時の代官をもてなす料理として喜ばれたとのことで、当時は炊き込みご飯でしたが、その後は今の形になりました。
鶏飯の作り方は、鶏スープにあります。水、酒、丸鶏 、首肉、鶏がら、昆布と、余ったくず野菜を使います。
具材は、鶏肉ほぐし身と刻み万能ねぎで、それと市販の椎茸佃煮、高菜漬け、錦糸玉子です。
鶏スープは、丸鶏、首肉、鶏がらを水から茹でて、あくをとります。次に残りの材料を加えて沸騰させ、あくをとりながら火加減を中火にして煮出してからネルなどで濾します。
丸鶏は、冷めた後で骨を取りのぞきほぐして具材として使用します。
濾したスープに塩を少々加えて、温めたご飯器に盛ってから、具材を乗せて、鶏スープを温めたてご飯にかけて食します。
奄美大島で、鶏飯と並んで有名なのは奄美民謡シマ唄ですね。シマ唄が日本全国でメジャーになったのは、2002年「ワダツミの木」をリリースした元ちとせの活躍以降でしょうか。元ちとせの唄声に衝撃を受けてシマ唄を始めたJ-POP歌手の中孝介の活躍も見逃せません。二人は奄美ユニット「お中元」として、奄美やシマ唄の魅力を幅広く伝えています。
2011年には中孝介監修の「奄美鶏飯」が南九州ファミリーマートより発売され、地産地消アイテムとして九州で広く食されています。
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