熊本県熊本市の郷土料理・ご当地グルメ
からしれんこんは、400年余りの歴史がある熊本県の名産品であり郷土料理で、その熊本風の表現は、「カリッと辛っと」です。
れんこんは泥水の中で生育しますから、からしれんこんにするには、しっかり洗ったれんこんの両端を切り落として、茹でてから陰干しにして、れんこんの穴にからし味噌を詰めて数時間置き、それから衣をつけて油で揚げます。詳しくはこの後で作り方を説明します。
400年ほど前、藩政時代の初代熊本藩主であった細川忠利が病弱だったため、滋養強壮を目的とした献上品として作られたのがからしれんこんの発祥で、以降、明治時代になってから一般に製法が伝わったとのことです。
からしれんこんは、れんこんの食感と辛子味噌の味わいは独特で、お酒のつまみとしても、ご飯のおかずとしても、さらにはお土産としても人気がある熊本名物です。
では、あらためて辛子レンコンの材料とレシピ・作り方をご紹介します。
材料は、れんこん、酢、おから、みりん、白味噌、粉和からし、さらに薄力粉、玉子、サラダ油としその葉です。
作り方は、まずれんこんをタワシでよく洗い、節を切り落として15cm程の長さにしてから、酢を加えた熱湯で茹でて、ざるに揚げて乾かします。
おからにみりんを加えて煎り、色付けにはきな粉を少々入れて、隠し味に少量の白味噌を加えて弱火で練り、冷ましながら溶いて、最後に練り上げた粉和からしを混ぜ合わせて具を作ります。
れんこんの穴に、この具を詰め、一方で、玉子を溶いて薄力粉ときな粉を加えて衣を作り、れんこんに絡ませてから、サラダ油を180℃に熱して、れんこんをきつね色になるまで揚げます。揚げあがったれんこんを5mmの輪切りにして、しその葉をしいた器に盛れば出来上がりです。
からしれんこんはピリリと辛いのですが、熊本市からは個性豊かな芸能人が数多く生まれています。
女優の荻野目慶子と妹で歌手の荻野目洋子、なによりも目立つのは女性演歌歌手の方で、「天城越え」そのほかのヒット曲を持つ石川さゆりや、島津亜矢、威勢の良い歌声の水前寺清子などで、ずらりと美声の持ち主が並んでいます。
からしれんこんを食べると美声になるという話は聞きませんが、これらの芸能人は、からしれんこんを食べたのでしょうか、気になるところです。
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