熊本県熊本市の郷土料理・ご当地グルメ
太平燕は、「タイピーエン」と発音する、中国生まれで熊本育ちの熊本の郷土料理です。太平燕は、熊本県では学校給食にも出されるとのことですから、熊本では如何にポピュラーな料理かが分かります。
太平燕は、もともとは中国福建省に伝わる郷土料理ですが、明治時代に華僑が日本に伝え、さらに日本独特のアレンジが加えられたのだそうです。
今では熊本県内の中華料理店では定番メニューになっていて、しょうゆ味、塩味、トンコツ味などバリエーションが豊富で、「インスタント太平燕」も人気があるそうです。
では、ここで太平燕(タイピーエン)の材料とレシピ・作り方をご紹介します。
材料は、春雨、白菜、もやし、にんじん、たけのこ、キクラゲ、マッシュルーム、ふくろ茸が野菜で、それにエビ、イカ、かまぼこ、豚もも肉、揚げ玉子、香菜です。鶏ガラスープは、白湯(パイタン) と、ごま油と油 が少々で、調味料は塩とこしょうです。
作り方は、鍋に油を引き、豚もも肉、白菜、もやしの順に炒めた後、鶏ガラスープを加えて1分程煮ます。
その鍋にエビとイカを加えてさっと煮たら、エビとイカを取り出しておきます。その鍋に、エビとイカ、かまぼこ、揚げ玉子以外の食材と白湯を加えて1分ほど煮て、調味料で味を調えます。
それを器に盛り、エビとイカ、かまぼこ、揚げ玉子を乗せて、ごま油をたらしてから香菜を添えると見た目にも美味しい太平燕(タイピーエン)が出来上がります。
調理のコツとしては、白湯(パイタン)を使わなくても、下準備で食材をラードで炒めると風味が出ます。また、揚げ玉子の代わりにはうずらの卵の水煮、えびとイカの代わりにアサリ、豚肉の代わりに鶏肉を入れても良いでしょう。
さらに白菜の代わりにキャベツで甘みを強くすることもありますから、各材料の細かい分量と味付けをお好みで調整しましょう。
いかにも中国料理風の匂いが漂ってくるような感じがしますが、その香りが一層食欲を誘いますから、学校給食で人気の理由が分かります。
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