三重県志摩市の郷土料理・ご当地グルメ
てこね寿司は、手でこねて作ることからこの名前がついたと言われる、三重県志摩市の漁師町発祥の郷土寿司料理です。
てこね寿司の具になるのは、カツオやマグロなどの赤身のお刺身で、これを醤油ベースのタレに漬け込み、酢飯とあわせたお寿司です。てこね寿司の薬味には大葉、しょうが、のりなどを散らします。
てこね寿司の発祥は志摩地方とい言われていて、かつお漁で忙しい漁師が時間をせつやくするために手軽に作れる食事はこれだと、ぶつ切りのかつおと調味料を家から持ってきた酢飯に手でこねて混ぜ合わせて食べたのがはじまりだとのことです。また、伊勢湾では海女さんが多く、矢張り食事の準備に時間のかからないということでてこね寿司が定番料理として定着しました。ちなみに現在でも三重県では宴会の席などでてこね寿司はしばしば食されています。
てこね寿司の材料は、かつおと酢ご飯が主役で、脇役の 漬け汁には、濃口しょうゆと砂糖が使われます。合わせ酢は、酢と砂糖 、昆布と塩で、ほかには、しょうが、 しその葉、白ごま、三つ葉、刻み海苔です。
てこね寿司の作り方でぽいんとになるのは、タレですが、タレの作り方は誰でもご存知の手順です。また寿しご飯の作り方も得に普通の場合と変わりはありません。
コツはメインのかつおで、かつおは刺身より薄めの5mmぐらいの厚さに切ったものをタレ汁に漬け込んで味付けをします。
なお、お好みですが、海苔を散らすと見た目も綺麗で食べてもさらに美味しくなるでしょう。
こうしてみると、てこね寿司は、今では手でこねたりすることはしませんが、もちろんカツオをタレに漬ける際には手を使っても構いません。そのほうが漁師の料理らしく豪快な感じがするでしょう。
さて、てこね寿司を食したら、お茶を飲みながらテレビでプロ野球中継を観る人も多いでしょう。
日本にアメリカから野球が導入されたのはずいぶん以前ですが、当時正岡子規がベースボールという英語を塁球という直訳ではなく、野球と翻訳したと言う話があります。
その日本プロ野球は今では本場のMLBに多くの選手を送り出していますが、往年の不出征の名投手と言われる沢村栄治は伊勢市の出身です。
ほかには、国技の大相撲では、三重ノ海剛司(第57代横綱 現相撲博物館館長)は松阪市出身で、双羽黒光司(第60代横綱 現立浪部屋アドバイザー)は津市出身、オリンピックで活躍したバドミントンの小椋久美子は川越町の出身です。
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