奈良県桜井市の郷土料理・ご当地グルメ
三輪そうめんは、もともとは、お伊勢参りの人々が世に広めた大和の郷土料理です。
寒い冬は温かいにゅうめん、暑い夏は季節の具をのせた冷やし素麺として奈良県大和地方では年中食になっています。三輪そうめんの特徴は、細くてもこしの強い食感で、これは良質な小麦と水、熟練の製麺技術が生み出しています。
今から1000年以上前、当時の大和の中央に位置する三輪地域で、素麺の原型である麦縄が作られたのがその起源だそうです。それが江戸時代に「大和三輪素麺は名物である。糸のように細く、雪のように白い」と伊勢参りの人々の間で評判になり全国区的に有名になりました。
三輪そうめんのレシピは、素麺、味付け椎茸、水菜、かまぼこ、ゆずの皮で、[にゅうめん汁] は、昆布、かつお節、薄口しょうゆ、みりん、酒と塩です。[味付け椎茸] は、干し椎茸、水、しょうゆ、砂糖、酒 とみりんです。
まずはにゅうめん汁を作り、次いで 味付け椎茸を作ります。素麺を湯がく際には、たっぷりの湯を沸かして、必ず沸騰させて、軽くかきまぜます。茹で時間は、通常、2〜3分が目安です。茹で上がったら、流水で素麺を締めますが、手延べ素麺は少々の力では切れませんから、しっかり揉み洗いして水気を切ります。
素麺を温かくした器に盛って、お好みの具材を乗せて、アツアツのにゅうめん汁をかけてから、お好みでゆずの皮を添えると出来上がりです。
三輪そうめんは、お正月のご馳走として食しても良さそうですね。身体が心から温まりそうです。
そして、暑い夏には、氷水で冷やした三輪そうめんを市販の汁で食すと、美味しいのとのど越しが抜群なので、いくらでもお腹に収まるでしょう。
ところで、三輪という地名から発想を広げて、三輪という名前の有名人は居ないかと調べましたら、いました。
その人は、2014年に公開された、ジョージ秋山原作の映画「捨てがたき人々」での熱演が高く評価されて、報知映画賞で主演女優賞にノミネートされた実力派女優の三輪ひとみです。三輪ひとみは、1978年12月18日生まれで、神奈川県横浜市出身ですから、残念ながら奈良県とは関係はありません。
しかし、三輪という名前の有名人ですから、三輪そうめんも三輪ひとみも有名という点では共通点があります。三輪ひとみは高校在学中から映画やテレビドラマなどのエキストラを数多く経験し、初主演映画「発狂する唇」で第10回日本映画プロフェッショナル大賞・新人奨励賞を受賞した、カルト的な人気を誇る「和製ホラークイーン」です。
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