大分県佐伯市の郷土料理・ご当地グルメ
ブリのあつめしは、漁師料理でもあり、大分県の郷土料理でもあり、熱いご飯とブリで作るあつめし(温飯)です。
あつめしは、醤油ベースのタレにブリの刺身を漬けて、炊き立てのご飯に乗せて、そこにねぎや海苔、ゴマなどを添えて、さらに熱いお茶やだし汁をかけて食べる丼料理です。あつめしは、漁師のまかない料理が発祥とされていて、水揚げしたブリを船上で刺身にして、余ったブリを醤油で漬けこんで保存食としたとされています。
あつめしは昔琉球の漁師から伝えられた調理法とも言われていて、別名を「りゅうきゅう」とも呼ばれますが、地域によってブリの代わりにアジやサバなどが使われてもいます。
では、ブリのあつめしの材料とレシピ・作り方を紹介しましょう。
材料は、ブリ(刺身用)と、ねぎ、白髪ねぎ、金ごま、クロメ(海藻)とご飯で、味付けには醤油 、煮きり酒、柚子胡椒と金ごまを使います。
ブリを斜めに切り分け、合わせ醤油と絡みやすくします。目安は1人前で6枚程度です。切り分けたブリを、3分程度合わせ醤油に漬け込み、クロメもさっと和えます。
ご飯はお茶漬けにほど良いように、少し固めに炊きましょう。
食べ方は、漬けブリをご飯に乗せて、その合わせ醤油をたらして、刻みねぎ、しらがねぎ、クロメ、わさび、金ゴマ、かつおだしもしくは、熱いお茶をかけます。
このように見ると、端的に言えばブリの刺身を熱いご飯に乗せて、さらにお好みの薬味を使ったお茶漬けという感じですから、新鮮なブリが手に入ったら試してみる価値はあるでしょう。
なお、薬味にはクロメとか金ごまとありますが、これらが手に入らなければ普通のゴマなどでも良さそうです。
ここでお茶漬けとは関係ありませんが、せっかく佐伯市ゆかりの郷土料理をご紹介したので、ついでに同市出身の著名人もご紹介しましょう。
もっとも有名なのは、映像機器メーカー・キヤノン創業者・初代社長の御手洗毅と、その甥で第6代、第8代キヤノン社長、経団連名誉会長を務める御手洗冨士夫でしょう。キヤノンは、大分に一眼レフカメラ(デジタル)、デジタルビデオカメラの大型生産工場を有しているのもその縁があってのことでしょう。
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