岡山県倉敷市の郷土料理・ご当地グルメ
ママカリずしは、新鮮な海の幸と綺麗な旬の野菜が一杯の岡山の郷土寿司です。
ママカリずしのママは岡山県で獲れる魚のままかりのことで、カリは借りる、つまり貰うということで、これを語呂合わせで、隣家にママをカリに行きたくなるほど美味しい魚というダジャレになります。
ママカリはニシン科の魚で、サッパと言う名の小魚です。ママカリすしは、このママカリの酢漬けを使うお寿司で、JR岡山駅や倉敷駅などでは、駅弁として販売されています。
ママカリは同じく岡山の郷土料理であるばらずしの具としても使われていますが、ママカリ単独のものがママカリずしで、その材料は、ママカリ、塩、酢と酢ご飯です。
ママカリは、背びれとうろこ、頭を落として、腹わたを取りのぞきますが、尾びれを残して腹開きにしてから表裏に軽く塩を振ります。そのママカリを水で洗って酢を落とし、塩と酢で30分程漬け込み水気を切った後で酢ご飯とママカリを握ると美味しいママカリずしが出来上がります。
岡山の人にはままかりは珍しくはないのですが、遠方の都府県となると、どれほど美味しい魚なのかは興味があります。しかし一般にはなかなかお店では手に入らないかも知れません。そのような時には岡山県にお友だちを作る方法を考えてみましょう。
ママカリが特産の岡山県出身にも有名人、著名人はたくさんいます。ここでその一部を見ることにします。
小説家・作家では、正宗白鳥(和気郡穂浪村=現・備前市)、内田百間(岡山市)、柴田錬三郎(邑久郡鶴山村=現・備前市)、吉行淳之介(岡山市)などがいます。
十五世名人で将棋界では神様とも伝説の人とも言われる大山康晴は倉敷市の出身で、画家の雪舟は、備中国窪屋郡赤浜(現・総社市)の出身、美人画で有名な竹久夢二は邑久郡本庄村(現・瀬戸内市)の出身です。
スポーツ界にも錚々たる有名人がいます。ボクシングの辰吉丈一郎は倉敷市、渡辺二郎は小田郡矢掛町の出身で、プロ野球では有名な星野仙一は倉敷市の出身です。
少し古いところでは、日本陸上女子初のオリンピックメダリストの人見絹枝は岡山市出身、体操競技でロサンゼルスオリンピック個人金メダリストの森末慎二は岡山市、水泳の木原光知子は岡山市、女子バレーボール日本代表の荒木絵里香は倉敷市、フィギュアスケートの高橋大輔も倉敷市の出身です。
岡山県ゆかりの有名人には、小説家の横溝正史がいて、彼は戦時中に岡山県吉備郡真備町岡田(現・倉敷市真備町)に疎開していました。
これらの岡山県出身の有名人は、多分ママカリずしを食したでしょうし、少なくともママカリは食べたと思いますが、美味しい郷土料理が常食とは羨ましいですね。
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