沖縄県読谷村の郷土料理・ご当地グルメ
ポーポーは、いわばクレープの沖縄バージョンと言えますが、沖縄県の伝統的郷土菓子であり、料理というのはいささか不適当かも知れませんが、ここでは沖縄県の伝統料理として扱います。
ポーポーは、小麦粉でつくった生地を焼いて、その表面に油みそ(沖縄ではアンダンスーと呼びます)を塗って、くるくると巻いた料理です。
ポーポーの元型は、読谷村楚辺発祥の楚辺ポーポーといわれていますが、楚辺ポーポーは、油味噌は使わずに、生地に黒糖が入っているタイプのもので、黒糖の甘さと、食べ応えのあるもっちりとした生地がクセになる一品です。
ポーポーは、子どもたちの健やかな成長を願う供え物であり、同時に豊漁祈願のお祭りの際に供されていました。今では、パンケーキやクレープの沖縄バージョンとして、中身に生クリームやジャムなどを入れたおやつにもなっています。
ポーポーの材料は、小麦粉、ベーキングパウダー、水、サラダ油としょうが、ツナ缶、味噌と砂糖です。
ポーポーのレシピ・作り方は、砂糖を鍋で水で熱して、ツヤが出てきたら、みじん切りにしたしょうがを加えて、ツナも入れ、ひと煮立ちさせますが、この際にはツナ缶の油も入れます。小麦粉とベーキングパウダー、水、油をボウルで混ぜ合わせて、ザルで漉します。
熱したフライパンに油をひいて、そこに作っておいた材料を薄く流し込み、両面を丁寧に焼きます。それから味噌をその上で広く付け伸ばして、手前からくるりと巻いて出来上がりです。
出来上がりはまさにクレープそのものですが、お味は立派な料理です。これはご飯のおかずにもありますが、そのまま食べてもいいので、おやつとして人気があるのです。
読谷村といえば、「未来へ」「ひまわり」「Best Friend」「長い間」などのヒット曲で有名なKIROROの出身地で、当然ですが二人ともポーポーが大好きなようです。千春さんのおばあさんがよくポーポーを作り、それをkiroroの楽屋などに差し入れにいくようなこともあったそうです。
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