静岡県静岡市清水区の郷土料理・ご当地グルメ
桜えびのかき揚げは、静岡県特有で、その理由は桜えびがとれるのは、全国広と言えども実は静岡の駿河湾だけなのです。獲れたての桜えびに好みの野菜を混ぜあわせて、カラっと揚げた桜エビのかき揚げは、サクサク感と桜えびの甘さ、香ばしさを味わえる静岡の郷土料理です。
静岡県駿河湾は桜えびの国内水揚げ量が100%で、商標としては、静岡市清水区・由比漁港の「由比桜えび」と、駿河湾全体の「駿河湾桜えび」があります。
今では、主な水揚げ港の由比漁港で、毎年5月に「由比桜えびまつり」が催されていて、毎年数万人の来場者で賑わいを見せています。
桜エビのかき揚げの材料は、駿河湾釜揚げ桜えび、たまねぎ、糸三つ葉で、ほかには小麦粉、天ぷら粉で、さらに大根おろしとおろし生姜、天つゆと焼塩です。
桜エビのかき揚げの作り方はいわゆる天麩羅風で、玉葱はザク切り、糸三つ葉はも適当な長さに切ります。
それをボウルに入れて小麦粉を絡ませ、天ぷら粉、水、大根おろし、おろし生姜、天つゆと焼塩を混ぜ合わせて、そこに桜エビその他を入れて、丸皿で形を整えてから180°の油に入れます。
箸で丸く形を整えて表と裏を約2分ずつ揚げてから、油切りをして、お皿に天紙を敷き、表面を上にして乗せて、それを大根おろしとおろし生姜を入れた天つゆあるいは焼塩で食します。つまり天麩羅の要領ですからどのご家庭でも、桜エビが手に入ったら試してみましょう。
なお、桜エビと合せるほかの具はあまり個性が強くない方が良いようですが、これはお好み次第です。
なお、このような料理は他人が作ったのを食するほうが美味に感じるものですから、ぜひ桜エビのシーズンには遠州にショートトリップをしたいものです。
ところで、温暖な気候と森の石松、清水の次郎長、広大な茶畑で有名な静岡県は、多くの有名人を世に送り出しています。
すなわち、「テレビの父」とも呼ばれる電子工学者・テレビ技術者・元日本ビクター副社長・技術最高顧問の高柳健次郎は、浜松市の出身で、高柳健次郎の流れを汲んで、静岡県では電子工学関連の研究者が多数います。
写真家で女性を撮らせたらナンバーワンと言われる大竹省二は掛川市(旧小笠郡大須賀町)の出身ですし、独特のタッチで知られる漫画家の秋竜山は伊東市出身、チビまる子ちゃんのさくらももこは静岡市出身です。
さらに、有名な作家の井上靖や村松友視は、生れは静岡県ではありませんが、静岡ゆかりの人として知られています。
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