栃木県さくら市の郷土料理・ご当地グルメ
ちたけそばは、栃木県全域で人気のあるおそばで、そのメインの具はチチタケ(乳茸、です。乳茸は、ブナ科の林に夏から秋に群生するキノコで、傘は茶色や赤茶色、ひだは白色ですが、古くなると黄色味がかります。また、乳茸は多量の乳液が出て褐色に変化したりもします。なお、肉はやや茶色で無臭です。出てくる乳液は天然ポリイソプレンの低分子が主成分で、したがって、ゴムの分子構造研究の材料にもなっています。
「ちたけ(乳茸)」という呼び名の由来は、ちたけを手で裂くと、乳白色の汁が出ることで、梅雨明け頃に山や畑に行く際に雑木林に足を踏み入れると、ちたけが自生していて、その味と香りが良いことで、麺類のだしとして適していることが発見されたのが、ちたけそばの始まりのようです。
醤油やみりんで味を調えたちたけ汁を、そばにかけて食すと美味で。旬になる夏には大勢の地元の人たちが、ちたけを採りに山林に足を運ぶほど人気の食材で、栃木県内のうどん屋やそば屋の定番メニューにもなっています。
では、家庭でちたけそばを作る方法を見ましょう。熱湯にちたけをくぐらせてから、水道水で汚れを落とします。付け合せのなすを一口大に切り、フライパンで軽く炒めておきます。だし汁を入れた鍋でちたけとなすを煮ます。そこに、 茹でたそばを入れて、調味料で味を調えれば出来上がりです。
温かいちたけそばは、大人にも子どもにも受けることは間違いないでしょうし、高齢者にも良いのではないでしょうか。
さて、ちたけそばを食べたに違いない栃木県出身の有名人や著名人は大勢います。ここではまずはお堅いビジネス界を見ますと、世界で有名なSONYの産みの親である井深大と、その仲間であり元ソニー会長兼CEOの出井伸之が居ます。なお、SONYの前身である町工場で、井深大と出井伸之が最初に製造したのは電気炊飯器であったとされています。
一転して、スポーツ芸能の世界に目を向けると、玉川良一は宇都宮市(群馬県前橋市出生)出身ですし、東京ぼん太も出身は宇都宮市です。プロレスラーでは、ジャイアント小馬場は生れは秋田県ですが育ちは栃木県小山市で、ボクシング界では、戦後有名だったフライ級のピストン堀口(真岡市)、今はタレントであり俳優でもあるガッツ石松は鹿沼市(旧粟野町)出身、2009大阪国際女子マラソン優勝の渋井陽子は那須塩原市(旧黒磯市)の出身です。
なお、ここではビジネスとスポーツ・芸能に焦点を当てましたが、ほかにも栃木県出身の有名人、著名人は数多くいます。
◆スポンサードリンク