鳥取県境港市の郷土料理・ご当地グルメ
あごのやきは、あご(トビウオ)で作られるちくわで、酒の肴にピッタリということもあり、鳥取県でのお土産として人気がある郷土料理です。あごやきはあごちくわとも呼ばれ、鳥取県の西部から島根県にかけての地域で作られています。
あごのやきは、初夏に野外で調理することが多い「野焼き(のやき)」と呼ばれるようになり、「のやき」が「あごのやき」という名前になりました。あごのやきは、ちくわと似た形状をしていますが、酒やみりんなどで下味をつけられているので、ちくわよりも味があります。
実はあごのやきを作るのはそう簡単ではなく、工場での生産になりますが、焼きについては熟練の職人技術が必要です。と言って家庭でも作れないことはないので、ここでレシピ・作り方を紹介します。
あごのやきの材料は、あごのやき、じゃがいも、たまねぎと サラダ油 少々です。
味付けは、水、酒、砂糖、みりんと醤油で、作り方は、あごのやきを縦半分に切ってから3mm幅に切ります。じゃがいもは皮をむいて、ひと口大に切ってから4水に浸し、玉ねぎはくし切りにします。鍋に油を敷いて、熱してから、玉ねぎを加えて軽く炒め、水気を切ったじゃがいもを加えて、木のへらを使って混ぜながら炒め合わせます。
そこにあごのやきと水、酒、砂糖、みりん、醤油を加えて、強火で煮立たせ、アクを取ってから蓋をして中火で15分、さらに蓋を外して5分ほど煮ます。この途中で鍋をゆすって焦げ付かないようにして、汁が少なくなったら出来上がりです。
いかがでしょうか、つまりあごのやきは焼き(焼き)という名前ですが、焼くと言うよりは煮ると言った方がいいかも知れません。
なお、醤油を大目に使っているので、味が濃いと感じますが、減塩醤油を使えば血圧が高い人でも食べることができるでしょう。
あごのやきの鳥取県出身の有名人や著名人を見ますと、往年の名女優で映画界に名を残す乙羽信子は米子市の出身です。同じく女優の司葉子は境港市出身で、漫才の大助花子の宮川大助も境港市の出身です。
ほかには棋士の永世名人の中原誠は境港市の出身で、「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などで妖怪漫画の第一人者である水木しげるは境港市の出身です。なお、境港市はこれらの代表作の妖怪が街の至る所で見られます。
往年の名歌曲「水色のワルツ」の作曲をした高木東六は米子市の出身で、グループサウンズのザ・タイガースで人気を博してから「勝手にしやがれ」などのヒット曲で大歌手になった沢田研二は境港市の出身です。
鳥取県自体は全国の都府県ではあまり目立たないようですが、あごのやきとともに、これらの有名人は全国区です。
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