太地町 おせち 取り寄せ

　鯨の竜田揚げは、和歌山県では学校給食の定番メニューにまでなっていますが、そのルーツをたどると1000年以上も前になるようです。捕鯨は国際的な問題になっていますが、日本をはじめ捕鯨の歴史が古い国では自粛ムードはあるものの、最低限の捕鯨は問題ないとしています。

　戦後の食糧難の時代に安い価格の鯨肉は貴重なタンパク源として日本の食卓を支えました。本格的な捕鯨は江戸時代の和歌山県太地町とされていますが、古く奈良時代の文献に鯨肉贈答の記述が見受けられます。

　国際問題はともかくとして、鯨の竜田揚げは、ひと口大に切った鯨をしょうが汁としょうゆで味つけをして、それに片栗粉をつけて油で揚げる料理で鯨の竜田揚げの名前で、和歌山県の郷土料理になっています。

　鯨の竜田揚げの材料は、鯨赤身、 おろし生姜、おろしにんにく、片栗粉で、味付けには、みりん、酒、しょうゆ、塩、ブラックペッパーです。付け合わせには、サニーレタス、水菜、トレビス、トマト、レモンとドレシングです。

　鯨の竜田揚げの作り方・レシピは、鯨赤身をひと口大に切り、ボウルに鯨とおろし生姜、おろしにんにくを入れてよく混ぜ合わせてから冷蔵庫で30分以上寝かせます。それからひと切れずつに片栗粉をまぶして、180℃の油で揚げます。カリカリに揚った鯨肉をさらにとり、付けあわせのサラダとレモンを添えて出来上がりです。

　鯨の竜田揚げを嫌いだという人は居ないようで、子供から大人まで幅広い人気と指示を得ています。

　もちろん大人の場合は、酒やビールを飲む時には恰好なおつまみにもなるでしょう。ただし一般には鯨肉はどこでも売っているとは限らないようです。

　ところで、和歌山県は多くの有名人、著名人を輩出していて、文学や水泳の分野では、有名人が目立ちます。水泳は海のある和歌山県ですからそれほど不思議ではありませんが、文学界には芥川賞作家や直木賞作家が何人もいます。

　有吉佐和子は和歌山市出身で、辻原登（第103回芥川賞）は田辺市、津本陽（第79回直木賞）は和歌山市、中上健次（第74回芥川賞）は新宮市の出身、劇作家の飯沢匡、小説家で詩人の佐藤春夫は新宮市の出身です。

　水泳の分野では、橋爪四郎（ヘルシンキ五輪銀メダリスト）が和歌山市出身で、古川勝（メルボルン五輪金メダリスト）は橋本市、「前畑がんばれ！」の前畑秀子（ベルリン五輪金メダリスト）は橋本市出身です。ほかには、棒高跳びで伝説の人、西田修平（ロサンゼルス五輪・ベルリン五輪銀メダリスト、元日本陸上競技連盟理事長）は那智勝浦町ですし、体操の早田卓次（1964年東京五輪金メダリスト）は田辺市の出身です。