おせちを英語で説明すると?
おせちに該当する洋風の食べ物は何でしょうか?
例えばアメリカでクリスマスを祝う時には七面鳥になりますね。では、どうしてクリスマスにターキー(七面鳥)の丸焼きとクリスマスケーキを食べるのかと、アメリカ人に質問すると答えは多分“I don't know.”でしょう。つまり単純にお祝い事だから普段はあまり食べない物を食べるということなのでしょう。
一方でおせちはややクリスマスの七面鳥とは異なります。日本のおせち料理の基本的な食材には意味があるのが大きな違いです。
アメリカでは、お正月が特別な行事とされていないため、お正月料理の特別な料理もなく、クリスマスや感謝祭(Thanks Giving day)のようなご馳走ではなく、どちらかというごく普通の家庭料理を食べます。地方や各家庭で違いはあるようですが、基本は、ブラックアイドピー(Black-eyed peas)という豆と豚肉・キャベツを使った料理が多いようです。ブラックアイドピー(Black-eyed peas)は、コインの象徴としてお金を呼ぶ縁起の良い食べ物とされています。豚は猪突猛進から転じて前向きな年を願う意味で食べられます。キャベツは、アメリカのお祝いの席では欠かせない食材です。これらを利用したホッピン・ジョン(Hoppin' John)というライス料理を作って食べることが、特に南部アメリカでは多いようです。
ちなみに、翌日1月2日に食べるホッピンジョン(前日の残り物)はスキッピン・ジェニー(Skippin' Jenny)と呼ばれ、幸運度が増すそうです。
おせちという言葉の英語はありません。強いて言えばおせちとは A New Year's food でしょう。この場合、food は mealでも良さそうです。日本語がそのまま国際語として使われる例はいくつかあります。例えば柔道、空手、相撲などや、津波などがその典型的なもので、その例にならえば、おせちは Osechi ryouri です。
また、何とか英語で表そうとするなら、おせちの定番である、伊達巻きは、sweet omlet となるでしょうし、黒豆は sweet black beans、 数の子は salted herring roe、田作りは small dried sardines、栗きんとんは sweet potato and chestnut あたりが無難なようです。
お正月にアメリカ人の知り合いを招いたら、Let's have a special New Year food!と言いましょう。
家族や親しい人の長寿、健康、成長、幸せを願う料理を大勢で食べるというのは、世界に誇れる日本の文化です。海外の知合いに、お節料理をどんどん紹介しましょうね!
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